レトロゲームは息抜き。FFの中で。
息抜きがしたい。
毎日息が詰まる思いだ。いっそのこと・・・
と、考えてしまうのは息抜きができていない証拠である。息抜きさえできていればつらい思いなんてしないで済む。
俺の息抜きは”レトロゲーム”につきる。現在は、スマホのゲームが全盛期で、”スマホゲーム”というだけで人々は簡単に遊んでしまう。
しかもかなりおかしな現象として、今まで我が子達に、
「ゲームばっかしていないで、外で遊びなさい(彼ら彼女らは、脳みそが足りないゆえ、定形の文句しか吐けないのだ、特に母親)」
と今まで言っていた親たちが、その知能が足りないゆえ言っていた定形文句を無視し、あろうことか、自ら率先して”スマホゲーム”に勤しんでいるのだ。低賃金労働をし、家に帰れば、低レベルな”スマホゲーム”を黙々とし、家族間のコミュニケーションを取ろうとしない。
これはなんということだろう。テレビゲームは許されずして、スマホゲームなら許されるというのだろうか。
決して彼らは、子どもたちの前で、
「ゲームばかりしていたら、私のようなくだらないオトナになるよ」
とは言わない。
さらにあろうことか、スマホゲームを肯定するような態度さえ取ることもある。
これは我が家で起きた、凄惨たる出来事である。
我が家では、夕飯時に全員で食卓に集まり、毎日、食物をロボットのように精密動作で口に運ぶ儀式をするのが習わしである。三色食べなければ、夕飯は家族全員で食べなければ、といった、狂信者のような深層意識がそういった儀式を彼らに強制させるのだ。誰が決めたわけではない。勝手に家族内で一番の権力者(一番の稼ぎ主であったり、容姿端麗な奥様であったり、超コワイ父親だったり)が、”そう”と決めてしまえば、習慣は決まる。何か秀でた能力を持った人間に、人間は従わざるを得ないのだ。
そんな人間の生活に、近年”スマホ”という(正式名、スマートフォン)、奇っ怪な薄い板のようなブンチンが普及した。
実に八割以上の人間が、その小型機械を所持している。>>
おとなもこどももおねーさんも<<という、マザー2のキャッチコピーが思い出される。
そう、誰も彼もがそれを所持しているのだ。そして、その小型機械を殆どの人々が、過去のゲームよりも劣ったくだらぬゲームをするために使っている。
こここそが重要である。
多くのスマホゲームは、過去のゲームよりも劣った、質の悪いもので溢れている。これは今までのテレビゲームの比ではない。
確かに、今までもプレイステーションやファミコン、スーファミとクソゲーと呼ばれるものは多く存在した。しかし、スマホゲームはそのクソゲーの量が半端ないのだ。
ほとんどのスマホゲームはクソゲーである。なぜなら、ゲームの内容が、まるで陳腐で、テレビゲームの面白さを全く追求していないからである。
それに、広告の存在も大きい。かつて、アタリショックというものがあった。
面白さ度外視の、内容が全く吟味されていない、金儲けだけ考えたゲームが大量に発売され、結果どのゲームが面白いか、ユーザーはわからなくなり、つまらないゲームを掴まされる確率が高いなら買うのをやめよう、といった現象が起こり、急速にテレビゲーム市場が収縮してしまったことがある。
現在のスマホゲームは、このアタリショックよりも非道い。内容が全く洗練されていないゲームが溢れているのは同じだが、それに加え、広告がゲーム画面に表示されているものが非常に多い。
広告などゲームには不要である。なぜなら、ゲームは没頭することに価値があるからである。ゲームの世界にのめり込んで、ハマる。これこそ、ゲームの真髄であると俺は思うのだ。
スマホゲームはこれさえ許してくれない。なにかといえば、広告、広告、広告。非常に不快だ。
それに課金要素も、プレイヤーを興ざめさせる。現実のお金を払えばゲームの世界で有利になる、という構造には、反吐が出る。
だから、スマホゲームは俺はもうやらないことにした。こんな醜い道理が、ゲーム業界にまかり通ってなるものか。ゲームは、最初にお金を出して買う、それ以降はなにもかも忘れさせてくれ。ゲームの世界に俺を入らせてくれ、と思う。
俺はスマホゲームをすることはやめ、レトロゲームをすることにした。レトロゲームは、シンプルで面白さが凝縮されている。しかも、発売から何年も経っているので、どのゲームが面白いか容易にわかる。その上安価だ。経済面でもいいとは、もう非の打ち所がない。
レトロゲームを今日、始めようと思ったら、経済面を考慮し、レトロフリークという互換機を買うのがベターだろう。本当は、実機でやるのが一番なのだが、それをしようとすると、ブラウン管テレビは必須だし、いろいろ手間がかかる。
だが、レトロフリークを使えば一発だ。これはHDMI接続ができるし、近所の中古ゲーム屋で、たくさん名作ゲームが安価で手に入る。
これだ。セーブデータもフラッシュメモリに保存されるので、内蔵電池切れの心配もない。
悪魔城ドラキュラだってできる。こんな素晴らしい機械があるだろうか。
ワンプッシュで起動でき、気軽にプレイできるし、質の高いゲームがすぐに遊べる。脱帽である。
ゲームが本当に好きなら、こういった昔のゲームからやってみて、今のゲームとの違いもわかるしオススメである。
電車の中でやりたいのなら、今度、レトロフリークの携帯バージョンもでるというからそれに期待したい。