Fast-Foward

日記やアングラ系記事を書きます

ノンフィクション、資金喪失物語

日は先週くらい。
俺は全財産を喪った。

ガチです。

まぁもともと十五万円ほどしかなかったのだが、それでも痛い。俺は目の前に線路があると飛び込みそうになった。

不運は起きるのだ、生きている限り

そう思った。だから、人の人生は、不運が起きる可能性があるまま生きるので、あまりにも残酷なものだと思う。

一方で、ものは捉えようだと人々は口にする。
なんでも良く思えばハッピーで、悪くとらえりゃアンハッピーらしい。

それならすべての目前で起こりうる現象を、-それがどんな悲惨で惨めな光景でも-
脳髄からハッピーにしてくれるクスリを国民全員に配るべきではないか。

まぁこんなくだらない論はいいとして、俺は実際、全財産を失ったのだ。しかし俺にはそんなこと、てんで効かない。そのことによる俺の精神的ダメージは、蚊に3匹連続で刺された程度だろう。
それはなぜなら、俺はお金に対する執着心がないからだ。
俺が大金を手に入れる能力を有していながら、生命維持をできる必要最低限のお金で暮らしているのは、人生に熱くなれるものがないからでしかない。自殺するのも怖いし、なんとなく生きているだけである。

閑話休題、なぜ全財産を失ったのか。それは、俗な手法によってやられてしまった。

ぼったくりである

やつら、おれをぼったくりやがった。こともあろうに、社会的弱者であるおれを騙し、大金をせしめたのだ。しかも法律の抜け道を使ってやってくるからタチが悪い。金に貪欲な人間は、魔物のように怖いものだ。目つきは優しく、口調も穏やか、しかし心の奥底には魔物のように金に飢えている。あいつらは金にしか人生の意義を見出せずにいる憐れな連中であるから、同情しようと思えば少し思えるが、人の財産を卑劣な手を使ってぶんどる行為はいただけない。

おれはバーに入った。客引きの売り文句はこうだった。
「五千円で飲めますよ」
このひと言で、おれはなんと安いのだ、とアホヅラして思ったものだ。冷静さを失っていた俺は、二つ返事でOKし、五千円という格安で飲める楽円へ誘われた。

店の中に入ってみると女の子が横に座り、やたらとお酒を飲みたがる。女の年齢を聞くと、逆に俺に尋ねてくる。
「俺は20である、君はいくつかな?」
と定型句な会話をすると、女は、
「それよりアンダーかなー」
と未成年なのかと思わせることを言ってきた。
これは今書いていて思い出したことだ。
ぼったくりにあったのだから、こいつは脅しの文句に使えそうだ。
まぁ、それはそれとして、別にこの女はお酒が好きなわけではないだろう。歩合制かなんかで、俺に飲ませれば飲ませるだけ、自分の財布が肥えるのだろう。
そういう魂胆を知りつつ、おれは女の子に弱いので、言われるがままされるがまま、命令されるまま、まるで傀儡のごとく、見えない糸で注文させられて飲まされてしまった。

思い出せば、何回も俺は女の子に命令されて、大酒を飲まされ吐かされてきた。この悪い癖をどうにかするのがぼったくり回避の効果的な手段だと思ったが、それは無理だとも思う。

ブスならまだしも、少しでも可愛い女の子に命令されるとたちまち逆らえなくなってしまう。
気が強くて美人の女だったら、もうひれ伏し絶対服従せざるをえない。
そんな性分なので、なるべくそういう人種の人間と関わるのは避けたいが、、おそらく俺の方からその方向へ向かっている気がするので無理くさい。
てか、絶対むり。
でもそんな人生こそ楽しいのも知っている。

ありがとうございます。
俺はそんな人生しか楽しめません。

資金を集めるのに苦労しない頭脳はあるのが唯一の救いです。というか、自分で思いつく詐欺(俺は思いついてもやらない)ですら、女の子を目の前にすると引っかかるのだから、詐欺は面白い。

詐欺の専門学校というものをいつかつくりたいと思った。とても皮肉な存在の学校だ。。。
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